歩き遍路での感じ方には、歩いている季節、天気、体調、身に付けているザック、靴、などの状況よって評価が分かれる、

一概に決めつけることは出来ない。

でも、参考に出来るようあえて思いを吐露する。

 

徳島県のへんろ道   最初の一歩はどこですか?

へんろ道は車道でない方がいい 味わいのある山道、峠道がいい

  1. 3番金泉寺から4番大日寺への道はへんろ道の魅力を残している。
  2. 10番切幡寺から吉野川を渡り11番藤井寺に行くへんろ道。吉野川にかかる潜水橋を渡るときに沸いてくる気持ちはまさに今四国のへんろ道を歩いている思いにさせられる。
  3. 鍋岩地区から玉ヶ峠に登り切ってからの梅の畑、遠くに鮎喰川と山間の美しさを堪能しながら歩く道は春3月初めか。
  4. 徳島市内を避けて地蔵越し遍路峠は何か侘しく何処に出るのかわからないまま気がつくと徳島市内からのへんろ道と合流して国道55号線を歩いているかったるさが思い出として残る。
  5. 18番恩山寺から19番立江寺に向かうとすぐに出てくる竹林は規模は小さいが新鮮な光景だ。
  6. 19番から20番鶴林寺への道はトラック街道のようでストレスが溜る、そこで日曜日に歩くとダンプが走らない、あきらかに状況でへんろ道の感じ方が大きく変わる場合が多い。
  7. 20番鶴林寺の登りの続いた先に山門が目に入った瞬間が心地いい、21番太龍寺までの下って登っての道も変化があっていい道だ。太龍寺から旅館坂口屋へ下る道はコンクリートだ、これは足への負担が大きい、2014年に長い間使われていなかった山道を地元へんろ協会の方々のご足労で歩けるようになっている。道は落ち葉の布団の上を歩いているようなふわふわとしたクッション状態だ、下った先は大根峠(おおね)の入り口だった。
  8. 22番平等寺を出発して歩き飽きたころに海が現れる、場所は由岐港へ、JR牟岐線の由岐駅、食堂、小さな食品店もある漁港に。由岐から23番薬王寺までは海を常に見ながら歩ける。夏歩くとすごくつらい道になると思う。
  9. 牟岐駅までは淡々と歩くのみ、牟岐駅周辺にコンビニもスーパーもあるので食べ物は困らない、牟岐の旧道は歴史の建造物あり、抜けると大坂峠へ、ところどころの景色に海が見える、峠は短いもっと長い方がいいのにすぐに峠はおしまい、でも内妻トンネル手前から左に松坂峠の入り口がある、この峠もあっという間に抜けてしまう。残念。
  10. 牟岐駅から旧町並みを抜けて、大坂峠、松坂峠は海を見ながら歩ける、短いのであっけない思いもする、へんろ標識を見落としやすく注意が必要。===繰り返して同じへんろ道を説明。
  11. 宍喰の街は海岸からへんろ矢印を見落とさないで町を抜けるへんろ道を歩いた方がいい。徳島県は宍喰トンネルを境に高知県へとつながる。

高知県のへんろ道 大海原からカツオが上がってくる

  1. 徳島県から高知県にまたぐへんろ道は漁港の町が連なっている、網にかかった魚の多くはカツオとなる。
  2. 高知県最初の札所24番最御崎寺にたどり着くまでは2度泊まらないとつかない、へんろ道は左側の太平洋と並行して進む
    国道55号を歩くこととなる、何か所か旧道も残っている、旧道があれば足は自然と旧道に向かう。
  3. 札所24番最御崎寺(ほっみさきじ)は室戸岬の発端にある、室戸岬に近づく国道55号線上にある 案内マークから入ると一気にきつい登りとなる、
    室戸岬は最御崎寺と同じ場所であり同じ位置にある、参拝を済ませ寺を抜けると、眼下に太平洋が見える、さらにさらに小さく見える西方向の突端が足摺岬、第38番札所金剛福寺がある怒涛の岬となる。
  4. 札所26番金剛頂寺を過ぎてしばらく歩くと 距離にして6km 歴史の面影を持つ吉良川の町に入る。良質な木炭と薪が取れることから「土佐備長炭」の積み出し港として大いに栄えた吉良川、古い町並みが残る景観は土佐漆喰を使った白壁と、台風などの強い雨風から町屋を守るためにっけられた水切り瓦が独特で気になる漆喰家屋が目に焼き付いてしまう。
  5. へんろ道は安芸市内に刻まれている、へんろマークを見つけながら進むと安芸は通り過ぎるところとなる、 安芸市内は宿も多く歴史の町でもあり、通り過ぎてはもったいない。 へんろ道から外れるが、歩けば武家屋敷も見ることが出来る、たいしたことはないが余裕があれば立ち寄りたい さらに泊まる。近くに野良時計という観光名所がある。
  6. 安芸市を過ぎると、太平洋の大海原を左に見ながらサイクリングロードをひたすら歩くこととなる、海原地区から道の駅へ、ここで休憩してソフトクリームを食べよう。28番札所大日寺に近づくと景色は街中となり、へんろ道マークを見落しそう、でも進むことで28番札所にたどり着ける。
  7. 思いつくベストへんろ道は高知県の大日寺から国分寺へ、さらに30番札所。幸楽寺へのへんろみちがたのしい。多くの景色は田畑となる、田畑のあぜ道をあるく。
  8. 高知市内近郊に31番札所竹林寺、32番札所禅師峰寺、33番札所雪渓寺、34番札所種間寺が固まってある、宿も沢山あるので、市内のホテルに宿をとるのもいい、高知城は国宝なのでぜひ見てほしい。
    案内マークを辿って竹林寺に進むと、へんろ道は牧野植物園の中へと導いていく、植物園を抜けたところに31番札所竹林寺がある。牧野植物園で一休みが可能だ、これって四国のお接待の一つと思えなくもない。
    へんろ宿といわれる高知県の民宿はどうしてもカツオのたたきが夕食に上げられる、なので市内のホテルに泊まれば夕食は自由に選べる、ラーメン餃子もありか。インド料理カレーライス、アメリカ料理マック、イタリア料理サイゼリアなどなど食を楽しみたい。
  9. 宮尾登美子原作「仁淀川」はへんろ道上にある、四国に清流は多いが仁淀川には人の心を包み込みながら語りながらのみ込みながら でもへんろ旅が無事に歩きとおせるよう背中を押してくれる そんな力を感ずる四国の大河が「仁淀川」である。
  10. 宇佐大橋は内之浦湾先端に架かる橋、36番札所青龍寺に進むへんろ道は宇佐大橋を渡るようになる、宇佐大橋を渡ると36番札所は近い、札所を打ち終ると次に進むへんろ道はいくつか選択ができる。
    ●横浪半島を横浪スカイライン(県道47号)を進むルート、太平洋が眼下に見えるその景色に感激する、まあ続く続く飽きるほどに続く。
    ●宇佐大橋まで戻り、浦ノ内湾に沿って(県道23号)を進むルート、湾の静かな景色が続き地味かな、こんな地域に住めるかな??と思ってみた。
    ●浦ノ内湾を巡航船で進むルート地元の学生さんおじいおばあ会話が弾むかもしれない。
    へんろ道の一部が巡航船で進めるのは楽であり景色も楽しめる、空海の時代に道はなく、船を使ったことが名残として残っているとのこと。
    どのコースを選んでも須崎の町はコースの先にある、須崎では鍋焼ラーメンが食べられる。どうということもないラーメンなのだが、須崎の町中を歩くと、鍋焼きラーメンの幟があちこちに立っている、名物なのであろう、まずくても文句は言えないが、食べれば話の種にはなる。
    須崎、或いは周辺で一泊したい、その先に宿がない、思いつかない。

  11. 久礼の町から37番札所岩本寺までの道が3つ選ぶことが出来る、本来のへんろ道は「そえみみず遍路道」、この道は奥深い峠道で大雨によって通行止めになりやすい、ならば「大坂遍路道」がある、大雨は困るが普通に歩けるみちだ、七子峠に出る後半はきついが、
    天気で「そえみみずも大坂も」通行が危険の場合には国道56号線を選ぶこととなる。
    三つの道は七子峠で合流することとなる、その時点で疲労感がいっぱいとなり、37番札所岩本寺までだらだらと歩いて進むこととなる。
    岩本寺がある町は窪川、この地域に宿が何件かある、岩本寺の宿坊も利用できる。
  12. だらだらと長く感ずるへんろ道はここから38番札所金剛福寺、足摺岬まで続くこととなる。といいつつあの四万十川を渡る場面はある、四万十川の河口となるために清流らしからぬ四万十川に見える。四万十川を大橋を渡って先に進む、もう一つ、さらに河口の先端まで行くと渡し船がある、その日渡しが乗れるかどうかは船頭の気分次第、渡しを利用したいとなれば船頭に電話をしてみることとなる。川幅はあるが船で渡るとどうってことはない、四万十大38番金剛福寺から39番延光寺へ、4パターン。  橋から目にはいる景色はお勧めだ、中村の町が見える
  13. 37番札所岩本寺から出発しても38番札所金剛福寺に着くためには途中2泊する必要がある。それほど距離が長い。大岐の浜はへんろ道となっているようで道案内マークが大岐の浜の砂浜を歩くようになっている。
  14. 足摺岬の見晴らし台から見る景色は太平洋の怒涛を足元に見て、高知県を長々と歩いてきたまとめのような気になってくる。
  15. 38番金剛福寺から39番延光寺へは 4つのコースがある。
    1、うち戻りコースは一般的、時間の短縮が図れる、前日泊まった宿に荷物を預けて金剛福寺を打つ、そして宿に戻り、もう一泊する
      そこから高知県最後の札所39番延光寺を目指す。
    2.足摺岬に宿をとる、温泉宿もへんろ宿も沢山ある、ここで一泊して土佐清水市、叶崎、大月、宿毛のコースとなる。
     ただし、歩く距離からして、大月に一泊、宿毛に一泊した方が良い、宿毛にも宿はたくさんある。
     へんろ道には大きな石がゴロゴロした海辺もある、月山神社は空海の足跡を感じさせるくらい陰気な神社だが、歩いてみないと分からない。
     
     土佐清水はカツオ水揚げの漁港、歩いていると鰹節の工場があちこちにある、ジョン万次郎の生家、観光地串本、猫がいっぱいたむろしている
     叶崎灯台、宿毛湾に映し出される真ん丸お月様、観光気分満喫コースとなっている素敵なへんろ道。 
    他の2つのコースは歩いたことがない、多分魅力がないと思う。なので説明は出来ないので割愛だね。

  16. 宿毛市立歴史博物館がある宿毛の町は明治にかけて偉人を多く輩出している。39番延光寺まで国道を歩くことになる、少しの距離だけ味わいのあるへんろ道もあるので、見逃さなければよいが。
    高知県の長いへんろ道、歩けて良かった。

愛媛県のへんろ道 海は瀬戸内 山は石鎚

  1. 宿毛市内から山道へと進む、松尾峠H300ではへんろ道を少し外して見晴らし台{純友城址)に出たい。ここからの宿毛湾は絶景で記憶にしっかり残る景色だ。
    峠が県境となり高知県から愛媛県に入る、旧宿毛街道。

  2. 高知県から愛媛県に入ると標識などの目につくものが違っていることに気が付く、よく言えば丁寧に見やすく表示されている、ところが高知県の管理になれている眼には鬱陶しい金をかけ過ぎているようにも思えるのだが。
  3. 愛南市を過ぎ柏峠に入る、へんろ道に在って峠道はこれぞへんろ道と思える。
  4. へんろ道は津島岩松地区に入る、格別な地域とも思えないが、作家獅子文六の「てんやわんや」のモデルとなった町、宇和島市の郊外でもある。
  5. 宇和島城(本物)を左手に見ながら宇和島市内を抜ける、宇和島には宿泊施設が多いので泊まる、街を散策する、港まで足を延ばしたい。
  6. 42番仏木寺を過ぎるとへんろ道は歯長峠に入る、いつぞやの豪雨で通行止めもあって、状況を把握したい。長い峠道とは思わないが、歯長峠というネーミングが覚えておきたい気分にさせられる。
  7. 43番明石寺を下って抜けるとそこは卯之町だ、卯之町は歴史的建造物が残っている貴重な町でへんろ道に面しているので余裕を作って見たい。重要伝統的建造物群保存地区の卯之町。
  8. 大洲市内にへんろ道は入る、おはなはん通り明治の町並みを楽しむこととなる、大洲は観光の町で町散策コースは4ルートを用意されている、1コースを回るのにおよそ2時間必要となる、先が長い、素通りしますか、それとも予定に入れますか?
  9. 大洲の町からへんろ道は内子の町へと続いている、内子の町も町並み保存地区となっている、へんろ歩きをしていることは町に対してのお接待があってもいい、つまり、ただ通り過ぎてしまうことは町に対して心遣いがない、なので歩き人は町に住人に対しお接待があってもいいのでは。
  10. 内子からのへんろ道は久万高原という高い位置にひたすら上ってゆく、食事場所も少ない、おにぎりが必要なコースだ。

へんろ道愛媛県其の2

  1. 久万高原という町から44番大宝寺、45番岩屋寺を回る そしてへんろ道はまた久万高原の町に戻ってくる。そこで2泊することもある、44番岩屋寺は八丁坂=尾根又は馬の背を歩く、山そのものが八丁坂、坂ではない山なのだ、でも歩き概のあるへんろ道だ、岩屋寺の山側から寺に入る、参拝を済ませて正門から出て、奇岩を見ながら久万高原に戻る。
  2. 国道33号の一部はへんろ道だ、国道を離れて三坂峠に入る、標高640mから始まる三坂峠を下るとへんろ道は道後、松山方面の眺望を見つつ魅力ある道を楽しめる。
  3. 道後温泉のど真ん中をへんろ道は通る、松山市内、松山城(本物)はへんろ道から外れるので松本城を楽しむことは出来ない、そこで時間を作り松山城を観光したい、見る価値は大きい。北大路魯山人の終焉の「終の棲家」はへんろ道沿いにある。
  4. 53番円明寺を過ぎるとへんろ道は瀬戸内海と並行して続く。
  5. 今治市内に55番南光坊を参拝するへんろ道がある、今治駅に近いへんろ道は今治駅を正面に見て右折する 次の札所に向かうそれだけではもったいない、、今治駅周辺には観光したい場所がある、1つは今治城、海が城塞の役目となる城造り、城下町が商業地として栄える、今あるアーケード街は寂しいシャッター街に替わっている。
    駅そばでレンタ自転車を借りて市内を散策するのがいい、自転車でならば、しまなみ海道の今治側に立つことが出来る。
  6. 58番仙遊寺までの道は上り坂、参拝を済ませて60番横峰寺に向かう道は平たんなへんろ道が続く、登り登り登りの横峯寺には登る前に一泊したい、いざ60番横峰寺登りは山道なので汗をかきながらへえへえふうふう云いながら横峰寺本堂にたどり着く。
  7. さて、本堂の手間へに戻り星が森の道を進みたい、800m移動したところに石鎚山を拝みたい気持ちにさせてくれる場所があるそれが星が森である、霊峰であり百名山の石鎚山を見ることが出来るので見ればへんろ旅にも博が着くというものだ。
  8. 登って登って登った山道は下って下って下ると小松の町に出る。61番、62番、63番の札所が集まっている、64番前神寺手前に星が森から見た石鎚山を祀った石鎚神社がある、ここは大きな規模の歴史的施設なので歩きたい。
  9. 愛媛県最後の札所65番三角寺までは坦々と歩かされる、どこかで宿泊もしたい、へんろ道から外れるが水の街伊予西条市がある、10月ならば秋祭りも見られる。
  10. 65番三角寺も高い位置にあるので登る、次の札所66番雲辺寺は香川県となる。

香川県のへんろ道  うどん県 讃岐うどんを食べよう

  1. 66番雲辺寺はへんろ道で最高地点910mの位置にある、なのでへんろ道は登りが続く。登った道は必ず下ることになる、この下りはキツイ、靴が合わないと足裏に障害が起こる、靴も疲弊する、でも香川県に入ることとなる。香川県に入るとどうなるか、うどんの県なのでうどん屋を見つけながらへんろ道を歩かなければならない。うどん屋を見つけたらうどんを食べなければならない。
  2. 琴弾公園も台地、そこの上にある68番神恵院69番観音寺は少々上り坂となる、琴弾公園から銭形砂絵が見られる。寺から少々歩くが見たほうが後々話題が出ても着いていける。
  3. 71番弥谷寺手前までは坦々とした道が続く、弥谷寺は上るそして下る 72番曼荼羅寺、73番出釈迦寺を参拝する、うどんのお接待が受けられるのが72番曼荼羅寺 寺に寄り添って小さなうどん製麺販売所がある、その店頭、張り紙を見落とさなければ「歩きお遍路さんに無料のうどんを」とある、だからうどんをお接待していただくことが出来る。ここでうどんを食べて力を蓄え 出釈迦寺の奥の院である「捨身ヶ岳禅定」をめざすことをお勧めしたい、でも危険な岩登りとなる。鎖を辿りながら登る、落ちることはある、保険に入っていないとけがの治療費はかさむ、死んだ場合に家族の悲しみも大きい、大きくない人もいる。
  4. ここまで無事に歩いてこれた人は いよいよ空海の生誕にかかわる75番善通寺を打つことが出来る。
  5. へんろ道は左側は瀬戸内の地、へんろ道から瀬戸内海は見えない場合が多い、でも歩いている場所によってはあの瀬戸内海を見ることが出来る それも少しでも高いところを歩けばだが。
  6. そこで提案だが、へんろ道沿いから外れるが金毘羅宮がある、金毘羅宮には有名な階段を昇る、本宮まで785段、奥の院までならば1368段 本宮からも奥の院からもあの瀬戸内海を望むことが出来る。へんろ道沿いにはない、善通寺を外れて歩くこと1:30 6.7kmで有名な観光名所金毘羅宮に行ける。金毘羅宮から瀬戸内海を見るなんてなんと素敵なへんろ旅なのだろうか。
  7. 香川県の地形はポコポコと小山がある、その小山の上に81番白峰寺、82番根来寺が尾根を通じて建立されている。当然小山を登ることになる、決して楽な小山とは思わない。小山の先は高松市内となる、高松市内は大きい、街なかのへんろ道は分かりずらい、標識となるへんろ矢印は見ずらい、なのでへんろ道を間違えてしまう。壇ノ浦の戦い地 屋島は高松市内の多くの場所から見えるので屋島を目指して歩く。
  8. 高松市内の栗林公園は見たい、高松市内のアーケード街も見たい、高松市内に泊まると夜の繁華街は無視できない、菅笠を取り金剛杖を置いて気楽に歩くと足の疲れがとれるおまじないを夜の街は持っている。
  9. 84番屋島寺と隣の別丘陵にある85番八栗寺はアップダウンなので苦しめられる、八栗寺手前に「山田うどん」がある。香川県屈指の高級うどん店だ 立ち寄らないと罰が当たる、酒蔵かなにかそんな建物を改造したインテリアが重たい旅の思い出作りを演出してくれる、時にへんろ姿ならば外の縁台でも食べられる。
  10. 屋島から八栗寺から壇之浦が見える、そこで源平太平記の舞台になった軍場所が過去へのいざないを約束してくれる。
  11. 86番志度寺への道は門前町として面影が残っている。あれあれあれゆっくり歩こう、早くお歩くともうすぐへんろの旅は終わってしまう。
  12. 女体山を超えるのもいい、もともとのへんろ道を歩くのがいいかも、かみしめながら歩く あいうえおおくぼ寺はへんろ旅の終点、88番大窪寺に着いた、感謝という言葉がぴったりの有難う、四国八十八ヶ寺 と へんろ道!!!!!

宮田珠己著「だいたい四国八十八ヶ所」から参考になるへんろ道について転記する。

 

 四国遍路で寺以上に印象に残っているのが道そのものである。

 

 なんといってもここが最高だと思う道は、高知県甲浦から室戸岬に至る長い長い海岸沿いの国道55号で、今思い出してもあそこを歩いていた時間こそが、四国遍路のクライマックスだったと思う。

途中宿や食堂が少なく、難所と呼ばれることもある道だが、四国遍路は難所のほうが面白いというのが私の印象だ。

 焼山寺からの長い下りもよかった。鮎喰川の流れが美しく、マメさえ出来ていなければ思う存分足を浸したいと思ったほどだ。

 

 徳島県木岐の海沿いの林道は歩きやすく南国の趣があり、高知県の奈半利町手前の中山峠道も、太平洋に向かって下る草の道がここち良かった。

 

 さらに琴ヶ浜の遊歩道、西土佐の入野松原、大岐海岸は太平洋を満喫できる道、また宿毛から松尾峠への登り道、愛媛県に入って大宝寺から岩屋寺へ至る山道、三坂峠から浄瑠璃寺への長い下り道、雲辺寺の登り下り、五色台、屋島などなど、一見大変そうな道ほど、歩いていて楽しかったのを覚えている。

 

 これらの道のほとんどは歩いてしか通れない。なので、四国遍路はやはり歩いたほうが断然楽しいと私は思うのだ、まあしかし道の印象は人それぞれ、自然のの道よりも歴史を感じさせる古い町並みを歩くのが好きという人もあるから、断定的なことは言わないでおく。


へんろ道 歩き遍路 お四国ひとまわり1.400km 49日間

88の寺をつなぐ道、山あり渓流のせせらぎが聞ける道あり、国道のトンネル有り。

ただ一歩一歩を進むことでお四国を一周できる。

靴が合わなくて足裏に豆が出来るバンドエイドで手当てする、宿に着いてすぐに洗濯、夕食のビールの旨いこと。